2021年11月23日
アップルティーと、黒淵メガネ(フィクションショートストーリー)
紗和は今
焼き肉食べ放題を必死こいて食べている
1890円、飲み物込み
お得やん、元を取らなくちゃ!
一緒に居るのは、昔ながらの友人・道子
彼女は幼い頃から薄味に慣れてきたからか
食に厳しい
いや、
うるさい
お互い、好き勝手頼み、時々巻き込み
巻き込まれ
頼んだものを次々と平らげて行く。
牛タン
野菜盛り合わせ(玉ねぎは要らないから)
ロースタレ付き、薄すぎないかい
カルビ塩
五目炒飯
卵スープ
コーンバタ
カルビ塩、これお気に入り♪
デザート3品にコーヒー
そりゃあ、道子は目の前の私に
私を見ながら目を真ん丸させながら
バニラアイスを一つだけ食べている
だって
ちいちゃいんだもの
今日は、滅多に食べない焼き肉
疲れを吹き飛ばしたい
と思ってね
アイスを食べると寒いからって
ドリンクバーで
アップルティーを作る
白い、持ち手があるコップに
ティーバッグをいれて
水道の蛇口みたいなところを
奥に押さえる
あつあつのお湯が少しずつ、お茶の色に染まっていくのを見ながら
そろそろ引き上げようか
と思っていたら声がした
『だめだめ、揺らしちゃ』
ティーバッグを揺らしながら色だしをしていた。
なんやねん
と、振り向いた!
黒淵メガネの男性
それが、出逢いだった。
そして、唖然とした私をよそに
同じアップルティのティーバッグをカップにいれ
『このまま、そぅっとするんだよ』
そして
自分の席
お一人様席に戻っていった
(はぁ。変な人)
そぅ思いながら、紗和はその背中を見送った。
〈4ヶ月後〉
同じ場所で。
同じアップルティーで。
同じ事を言われる。
まるで、デジャヴ、て言葉じゃなくて
デジャビュか?
一人頭の中で呟く
「毎回皆さんにそう言ってるのですか?」
つい、口をついて出てきた
『うん。美味しく飲んで欲しいから』
黄色いシャツに黒淵メガネ。
またまたお一人様席へ
でっかい手に似合わないほどの小さなカップを大事そうに抱えて歩く後ろ姿が
可愛いと思ってしまった。
でもそれ以来、アップルティをいれても
彼は現れなくなってしまった。
3年後
文房具ショップがオープンするお手伝い後
とてもお腹が空いたからと
近くの、その焼き肉店に立ち寄り
店員さんに案内されたテーブルが
あの、黄色いシャツに黒淵メガネの男性が座っていた席だった。
黙々と食べる
食べる
食べる
少しの寂しさと
周囲の目を気にしながら。。。
「はじめての
一人焼き肉だったな」
と、シューアイスにかじりつく。
コトン。
目の前にカップが置かれた
『どうぞ』
黒淵メガネの奥に
照れたような、暖かな笑顔が
そこにあった。
彼は
ティーバッグの風味を開発するチームで働いていた
と、私が知ったのは
20分後のおはなし。
(⌒‐⌒)
おやすみなさい
焼き肉食べ放題を必死こいて食べている
1890円、飲み物込み
お得やん、元を取らなくちゃ!
一緒に居るのは、昔ながらの友人・道子
彼女は幼い頃から薄味に慣れてきたからか
食に厳しい
いや、
うるさい
お互い、好き勝手頼み、時々巻き込み
巻き込まれ
頼んだものを次々と平らげて行く。
牛タン
野菜盛り合わせ(玉ねぎは要らないから)
ロースタレ付き、薄すぎないかい
カルビ塩
五目炒飯
卵スープ
コーンバタ
カルビ塩、これお気に入り♪
デザート3品にコーヒー
そりゃあ、道子は目の前の私に
私を見ながら目を真ん丸させながら
バニラアイスを一つだけ食べている
だって
ちいちゃいんだもの
今日は、滅多に食べない焼き肉
疲れを吹き飛ばしたい
と思ってね
アイスを食べると寒いからって
ドリンクバーで
アップルティーを作る
白い、持ち手があるコップに
ティーバッグをいれて
水道の蛇口みたいなところを
奥に押さえる
あつあつのお湯が少しずつ、お茶の色に染まっていくのを見ながら
そろそろ引き上げようか
と思っていたら声がした
『だめだめ、揺らしちゃ』
ティーバッグを揺らしながら色だしをしていた。
なんやねん
と、振り向いた!
黒淵メガネの男性
それが、出逢いだった。
そして、唖然とした私をよそに
同じアップルティのティーバッグをカップにいれ
『このまま、そぅっとするんだよ』
そして
自分の席
お一人様席に戻っていった
(はぁ。変な人)
そぅ思いながら、紗和はその背中を見送った。
〈4ヶ月後〉
同じ場所で。
同じアップルティーで。
同じ事を言われる。
まるで、デジャヴ、て言葉じゃなくて
デジャビュか?
一人頭の中で呟く
「毎回皆さんにそう言ってるのですか?」
つい、口をついて出てきた
『うん。美味しく飲んで欲しいから』
黄色いシャツに黒淵メガネ。
またまたお一人様席へ
でっかい手に似合わないほどの小さなカップを大事そうに抱えて歩く後ろ姿が
可愛いと思ってしまった。
でもそれ以来、アップルティをいれても
彼は現れなくなってしまった。
3年後
文房具ショップがオープンするお手伝い後
とてもお腹が空いたからと
近くの、その焼き肉店に立ち寄り
店員さんに案内されたテーブルが
あの、黄色いシャツに黒淵メガネの男性が座っていた席だった。
黙々と食べる
食べる
食べる
少しの寂しさと
周囲の目を気にしながら。。。
「はじめての
一人焼き肉だったな」
と、シューアイスにかじりつく。
コトン。
目の前にカップが置かれた
『どうぞ』
黒淵メガネの奥に
照れたような、暖かな笑顔が
そこにあった。
彼は
ティーバッグの風味を開発するチームで働いていた
と、私が知ったのは
20分後のおはなし。
(⌒‐⌒)
おやすみなさい
Posted by ayaori at
22:15
│Comments(0)
2021年11月23日
はじまり。目次はありません、思い付くままですから。
はじめまして
私の名前は
昔私が産まれた頃に
流行していた、小説家からいただいた名前だそうです。
それを知った小学生の頃から、ノートにつたない小説を書き貯めていました
そんなこともあり
寝落ちするまで
ショートストーリーを
私の頭の中の空想から産まれた
摩訶不思議な空間を
ここに文字に出します(笑)
お暇な方はお付き合いを
どうぞ宜しくお願い致します。
あ、あくまで
趣味ですので
文章力は無視してくださいね
私の名前は
昔私が産まれた頃に
流行していた、小説家からいただいた名前だそうです。
それを知った小学生の頃から、ノートにつたない小説を書き貯めていました
そんなこともあり
寝落ちするまで
ショートストーリーを
私の頭の中の空想から産まれた
摩訶不思議な空間を
ここに文字に出します(笑)
お暇な方はお付き合いを
どうぞ宜しくお願い致します。
あ、あくまで
趣味ですので
文章力は無視してくださいね
Posted by ayaori at
07:31
│Comments(0)